屋根のない荷台に、木材や家具、機材などを積んだトラック。工事現場や引っ越し、荷物の配送などでそのようなトラックを見かけたことはありませんか?
そのようなタイプのトラックは「平ボディ」と呼ばれる車両タイプ。バンボディのトラックと並んで、身近なトラックではないでしょうか。
今回は平ボディの概要や種類、メリット・デメリットなどをご紹介します!
平ボディとは何か
平ボディとは、荷台部分が屋根も壁もない平らな構造になっているトラックのことです。「平車(ひらしゃ)」と呼ばれることもあります。荷台の周囲は「あおり」と呼ばれる板状のパネルで囲まれているのが特徴。 「あおり」は走行中は荷崩れをや荷物の落下を防ぐ仕切りとしての役割があり、必要に応じて「あおり」を倒してフラットすることもできます。
屋根や壁がなく構造がシンプルなため、荷物の形やサイズを問わず積み下ろしがしやすく、幅広い業種で使われています。
平ボディタイプの種類
平ボディは荷台の高さによって3種類に分けることができます。 (※メーカーや車種によって数値や呼び方に違いはあります)
●超低床型平タイプ
地上から荷台までの高さが最も低い平ボディトラック。小口径のタイヤを装着しており荷台の高さが低いので、積み荷の積み下ろしの負担が比較的軽いのが特徴です。反面、タイヤが小さいことにより運転席に揺れや振動が伝わりやすく、乗り心地の悪さを感じることも。人力での積み下ろしが多く、運送距離が短い使用状況には最適の平ボディトラックです。
●全低床型平タイプ
地上から荷台までの高さが超低床型と高床型の中間。高さバランスのいい平ボディトラックです。ある程度の業務には問題なく使えるのが、特徴です。さまざまな運用を想定する場合には、全低床型平タイプが一台あれば業務は問題なく進められます。
●高床型平タイプ
地上から荷台までの高さが最も高い平ボディトラック。大きなタイヤを使っているので長距離運転でも比較的快適に運転できます。また、フォークリフトやクレーンでの積込・積降がしやすいので、設備によっては一番適している場面もあります。
平ボディのメリット・デメリット
メリット
荷台部分が屋根や壁に遮られていないため、手動の荷役はもちろん、フォークリフトやクレーンを使った作業がスムーズに行えます。あおりを開けば、どの方向からでも荷物の積み下ろし可能。また壁が無いため、バンボディやウィングタイプでは乗せにくいものでも、乗せて運ぶことができます。
デメリット
屋根がないため天候の影響を受けやすく、雨・直射日光・砂ぼこりなどに荷物がさらされます。場合によってはシートを被せて荷物を保護しますが、その分手間がかかることも。
また高く積むと荷崩れや落下の危険性があるため、ロープ掛けが必要になります。
よくある質問(FAQ)
Q. 平ボディとはどんなトラックですか?
A. 屋根・壁のない平らな荷台に「あおり」というパネルを取り付けたトラックです。「平車」とも呼ばれます。
Q. 「あおり」とは何ですか?
A. 荷台周囲のパネルで、荷崩れ防止の仕切りになります。倒せばフラットな荷台としても使えます。
Q. 平ボディにはどんな種類がありますか?
A. 荷台の高さ別に「超低床型」「全低床型」「高床型」の3タイプに分かれます。
Q. 超低床型平タイプの特徴は何ですか?
A. 荷台位置が最も低く、積み下ろしが楽な反面、乗り心地はやや劣ります。短距離・人力荷役向きです。
Q. 高床型平タイプの特徴は何ですか?
A. 荷台位置が最も高く、長距離運転が快適で、フォークリフト等での荷役にも適したタイプです。
Q. 平ボディのメリット・デメリットは何ですか?
A. 荷役の自由度の高さが利点、天候の影響を受けやすい点が欠点です。
まとめ
平ボディは、荷役のしやすさと取り回しのしやすさから多くの現場で選ばれています。運送距離や積み下ろし方法に応じて、超低床・全低床・高床それぞれがさまざまな現場で活躍しています。
参考資料
・一般社団法人日本自動車工業会
「今さら聞けない トラック用語」
・SHIMA
「平ボディとは?特徴や用途」
・株式会社レント
「平ボディトラックとは?」
※記事執筆時点の公開情報をもとに作成しています。
